地方で共鳴しつづける音楽- DO IT 2018
復活後のDO ITを体感しようと、まさにロックの日6月9日山形県は酒田市に向かった。
アンダーグラウンドシーンの現在進行形を東北で見られる貴重なフェスとして、DO ITは全国的にも注目されていた。
今回のラインナップも主催FRIDAYZを中心に、テニスコーツ、クリトリック・リス、MOROHA、GEZAN、KONCOS、skillkiiisなど多岐に渡り、アンダーグラウンド/インディーシーンが濃縮されたタイムテーブルが組まれていた。
ステージは3箇所。
港近くにある倉庫群で行われるフェスだが、感覚としてはBLOCK PARTYのように、屋内外を行ったり来たりして楽しめるスタイル。
そんな環境を廃倉庫ではなく、現在も稼働している倉庫の中につくりあげていることに驚いた。
DIY精神が至るところに見られ、会場デコからレイアウト、物販やオリジナルグッズの製作販売、そして自分たちがまず楽しもうという気持ちが伝わってきた。
街のお祭りのように長机と椅子が置かれたテントを設置していたり、地元の人であろう老人が日本酒を片手に行き来していたり、地域に根ざした祭りになりつつあるのかもしれない。
出店をのぞくと地元中心ではあるが、秋田から「のら珈琲」が、新潟からは全国のフェスをまわる曽我さんがいたりと、個人的にはホーム感があった。
アンダーグラウンド界の猛者どもが集う会場では、演奏を終えたバンドメンバーが他のバンドを真剣な眼差しで見ていたのが印象的だった。
それぞれが約30分という短い演奏時間で、バンドが持ちうる最大限のパワーを放出していた。
それを一番受け止めていたのはお客さんはもちろん、運営スタッフ達だろう。
その日のライブを心から楽しみ、苦楽をともにした仲間を見るような熱い視線がバンドに向けられていた。
そういう気持ちは来場者に伝染する。
イベント会社のようなプロ集団が仕掛けるフェスと違い、俺らの街で俺らがやる、 DO ITのテーマであるローカリズムが根幹にある気持ちのよい手作りフェスだった。
地方で音楽を鳴らしつづけるのには苦労が尽きない。
しかし、同じ思いを持った人たちが集い、共鳴している限り、地方から音が途切れることはないだろう。
そんな場所にいることが出来て幸せだったと思う。
最後に、主催である2人の記事を見てもらいたい。何かしら感じることがあるはず。
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