【レポ】ENTER vol.04 feat Dachambo
横手市のセレクトショップWANTS AND FREEの2FフリースペースMIXXをジャックして行われた4回目のENTER。
高品質な洋服が並ぶ1Fから階段を登ると、バンドステージ、DJステージとわかれ、VJとライティングに彩られたフロアが広がる。
今回のゲストはDachamboということで、タートルアイランドに並ぶボリュームの機材を運びこみ、会場4隅に設えられたスピーカーが鎮座するレイアウト。
これに関してはPA・音響を担当してくれたTAKAYASU SASAKIと、ENTERの相方オーガナイザーSUMITANIが理想的なフロアを作り上げてくれた。
パーティーの裏側にある、設営・撤収はこれまでで一番時間を要した(レイアウトアレンジ含め)。
どれだけ仕込みが大変だとしても、パーティーの夜を迎えると全てが報われる。
我々がやりたいパーティーの趣旨は、ディープにハマり1人の世界を楽しむようなものではない。
様々なレイヤーの人たちにアクセスし、その人たち同士が影響を与えあいコミュニティが繋がっていくことだ。
いわば、音楽のみならず、ファッションや本、アートや植物などのカルチャーを通し、そこに住む人がお互いを知る環境を用意することである。
その扉=入り口を開けるのは自分自身だが、友人や知人がENTERに参加していただき、口伝えでこのカルチャーを伝播してくれたら、暮らす地域でのディープな楽しみも増えてくるかもしれない。
ハウスでオープンしたかと思うと、フォークに変化し、プリミティブミュージック、ヒップホップ、トランスと目まぐるしくパーティーが動く。
これはオーディエンスの視点や感覚が転換し、様々な角度からパーティーを楽しめる仕掛けであり、パーティーの趣旨を反映させたものだ。
詳しくはTriple stream!!!氏がYouTubeに様子をアップしたので、観ていただきたい。
とにかく、今回のENTERはこれまでSUMITANIと自分がつくりたいと思ってきた環境を100%に近い形で表現できた。
それには、何より協力してくれた様々な仲間たちがいる。
スポンサー協力をしてくれたMIRAI YOKOTE、男寿狼、TAKAクライミングジム、グレボ、TRA、みちくさ本屋ワイルドマウンテンには特に感謝したい。
人口減少により集客の難しい地方都市では、こういったスポンサー企業がパーティーを後押ししてくれるおかげで、推進力を持ってイベントをキープできる。
また、ここまで徹底した環境を整えさせてくれたWANTS AND FREEの全面協力を忘れてはいけない。
もちろん、出演してくれたDachambo、身から出たサービスのカタケンさん、しゅうさん、KANOMAKERのkyoh3iくん、MOFのミウラさん、オバくん、フルナオ、DJで出てくれたCONNY、横森ヒルズオーケストラ、ジョニー、TOCCHIさんとPEATくん、VJで会場に非日常性を持ち込んでくれたTriple stream!!!のりゅうくん、みんながいてくれたからの奇跡の夜だった。
出店のnonfixonRECORDSではディキアの扉を開けた人もいたり、MOKUME RECORDSではヴァイナルに聴き入るお客さんがいたり、そして樫食堂のカレーやおでんはパーティーに食の多幸感をもたらしていただき、我々にとって欠かせない人たちである。
パーティーが終わると、非日常性は仕事や暮らしの日常に溶けていき、また普段通りの生活がはじまる。
その上で、昨日までの自分と何かが違うということに気づいたら、我々のもくろみは成功したと言える。
ENTERで出会った誰かは、影響を与えてくれるだけでなく、影響を受けとってくれているはずだ。
少子高齢化NO.1の秋田で、原始的な感覚を共有しながら、アメーバ状にこの繋がりが拡大していくことを祈り、淡々とパーティーを続けていきたい。
K
0コメント