【レポ】Caravan Live in AKITA 2019
道端に植えられていた椿がピンクの花をつけた。
少し汗ばむくらいの陽気が続き、秋田にも春が来るのかと思っていたが、空からは雪が落ちてきた。
そうか、ここは秋田なんだよなとふと思い、何だか不思議な気分になった。
この季節は絶え間なく空の色が変わる。
学校の道路沿いにある桜の木のつぼみには、うすく雪が積もり花を咲かす日を待っていた。
冬が過ぎ、これから春がやってくるという間の三月。
Caravanがなごり雪とともに秋田へやってきた。
前回の秋田公演の会場はシネマパレ。
閉館してしまったが、今のシネコンにはない映画館らしい匂いがあった。
あれから4年が経った。
4年というと、皆それぞれ変化があったと思う。家族を持った人もいれば、住む場所が変わった人、新たな仕事をスタートした人、子どもが生まれた人。
それほど4年という期間は短いようで長い。
それでも、個人的には約2年ぶりに再会したCaravanさんは相変わらず柔和な雰囲気を携えて、「久しぶり」と笑った。
変わらないものを持ち続けている人だなぁといつも感じる。
生きていれば何かしら誰かの意見に寄せたり、身体と相談せず無理をしたり、自分の判断とは反対のことを選択してしまうことがある。
だからこそCaravanの変わらないものを持ち続けている姿勢に、“勝手に”救われたり、背中を押してもらえると思っている。
音楽はもちろんのこと、彼の生き方にも。
ライブに話を進めよう。
お客さんは皆、この日を楽しみに待ちわびていた顔をしながら続々と集まってきていた。
生活の変化からなかなか県外のライブへ足を運べなかった人もいただろう。
ひとりひとりが席に着き、Caravanの登場を待った。
Caravanが登場した時、私は会場の最後方にいたが、お客さんの背中からその喜び、興奮が伝わってきた。
4年待った。
それは皆同じ気持ちでいたに違いない。
歓声がその証拠だった。
ひとりでステージにいるはずなのだが、誰かが口ずさみ、手を鳴らし、足踏みをし、ともに歌うことで会場全体がバンドになっていった。
ライブの中で、今回フライヤーの写真を撮ってくれたアイバゲンキのことに触れ、歌を捧げてくれた。彼は交通事故で今はこの世にいない。彼を知らない人も多い中、Caravanは歌ってくれた。私はこのことを決して忘れない。
休憩を挟んで2セット、そしてアンコール。
2時間半、あっという間の時間だった。
終演後、打ち上げの中、Caravanにはたくさんの人が駆け寄ってきた。
友のように笑い、バカな話や真面目な話を同じ目線でする。
ファンでも、そうじゃなかったとしても、この人は魅力的だ。
ライブが終わってから「ありがとう、また呼んでください!」、「楽しかった!まだ余韻が続いてます」などといった声をいただいている。
小川さんと私は、アーティストとお客さんがともに作るステージが好きだ。
その光景を見られるのが何より嬉しい。
またCaravanが来てくれるように努力を続けるので、皆さんで再会しましょう。
今回の公演にあたり、協力してくださった
カダーレの皆さん
マイソニック
Answer
HOMIES
飛車角
種と実
Delight SNOW SURF
小野装花店
受付カズミちゃん
いつも支えてくれるミキちゃん、アサミちゃん
そして、来てくださった皆さんありがとうございました。
今回の写真のほとんど(一部私の撮影)は @tatamisuki さんのご好意により撮影していただいたものを抜粋して掲載しております。他にもInstagramにはステキな写真が載っています。心より感謝いたします。
またCaravanと皆さんと再会できる日を楽しみにしています。
FBI秋田 O & K
0コメント